生成 AI があるからプログラマー要らない社
生成 AI がコードを書いてくれるのでプログラマーが必要なくなった今日この頃、皆さんいかがお過ごしでしょうか。 弊社はド素人がエクセルに書いた要件定義をプログラマーにケツ拭いてもらえなくなったので絶賛崩壊中ですが何か。
仕様 → 実装 の段階で実現案を Copilot 先生にお尋ねした所自力で検索するよりは遥かにマシな結果が得られて なるほど俺要らんなと納得したわけですが、肝心の仕様を用意するエスアイヤー様がど素人なので 入力がウンコなら出力も鮮やかに飾り立てたウンコにしかならないという至極最もな成果が得られているのが現状です。
「要件を Copilot に聞けば仕様書を自動生成してくれるから」とかドヤっているのですが、
「いつ、誰が、どこで、何をするか」が一切書かれてない、何とかシステム〜とかいう四角を
オートシェイプで結んだパワポの一枚絵を食わせたところで、システム間のインターフェイス表っぽいものは出てくるものの
それをどうすりゃいいのよ?というところが全く書かれてないんですよね。
あと、「現行踏襲」しか書いてないと仕様書も「詳細は現行システムの資料を参照すること」になってるのは笑った。
その現行資料は現存してないんですけどね!
まあお客さんもお客さんで情報システム部 (自称) のパソコン博士ですら脳死で「仕様は現行踏襲だから!」しか言わないような会社だから 弊社だけを一方的に責めることは出来まい……。 単に現行システム開発時にその場しのぎで仕様変更しただけならまだいいんですが、 高度な政治的事情で仕様非公開で実装した場所なんか現行踏襲とか言われても俺達の戦いはこれで終了だぜ!
要件定義はまず実現したいものは何か、という概念を述べた後に、それについて「○○とは何か」の定義とそれを為すルールを 段階的に詳細に文章で記述していく、というのがいつの時代も基本ですし、仕様を AI に生成させると言うなら 実現すべきルールはますます文章で記述する必要があると思うのですが、 この手の輩はすぐに「文章で書かれてもわからない、読むのが面倒くさい」とか言い出して エクセルの図を書いて仕事した気になるのが困りますね。
それで何の情報量もない「仕様書」(笑) を自動生成して当然実装のしようがないので、 実装担当が直接エンドユーザの現行システムを解析に行くというのが弊社の通常業務です。
ところで、今 Colipot 師匠に
「システム更改の際に現行踏襲の仕様を新システムに再現するにはどのような方法が有効でしょうか?」
とお尋ねした所、
「現行踏襲という言葉を脳死で使うと現行仕様が現在でも妥当であるかどうかの検証が無視されるからやめろボケ」
というありがたいお言葉を返されてしまいました。ありがとう Copilot 師匠。
もっとも、今エスアイヤーの皆々様がこぞって「生成AIでソリューションをイノベーションして御社のシステムをレボリューションするんですけお!!!!111!!!!1!!!!」
と喚き散らして宣伝しているのは、エンドユーザが自社で積極的に AI による業務分析を行わないよう牽制しているのではないかと思っています。
エンドユーザが個別に発注した業務ステムは多くの場合そのシステム構成や内部の設計資料も納品対象となるのですが、 その資料に記述されている内容が業務要件に適切かどうかを詳細に分析されてしまうとほとんどの場合アウトになってしまうでしょうからね。 なんなら下手すりゃ資料の内容が虚偽であると結論付けられて訴訟される危険すらありますね。
通常業務の範囲内であれば受け入れの検収が不十分だったということでエンドユーザ側の不備でゴリ押せるでしょうが、 災害時の緊急運用やバックアップ、リストアのような部分は要件と設計、その試験結果がおかしくても それっぽい言い訳並べられたらエンドユーザレベルじゃわかりませんからねぇ?